Greetingごあいさつ・教室について

ごあいさつGreeting

地域の皆様から信頼され、
愛され、
活気に満ちた
整形外科を実践できるよう
尽力しています

産業医科大学 整形外科学教室 酒井 昭典 Akinori Sakai, M.D., Ph.D. 整形外科学 教授

産業医科大学整形外科学講座は昭和53年に開講いたしました。初代 鈴木勝己教授、第2代 中村利孝教授に続き、平成26年1月より、私が第3代目の教授を拝命しております。当科は運動器(四肢および脊椎)の疾患や外傷に関する診療・研究・教育を担当しています。

当科における診療のモットーは、① 地域から信頼される医療、② 高度な専門性が要求される医療、③ 難治疾患に挑戦する医療、を提供することです。そのためには、他の診療科の先生がたとのチーム医療が欠かせません。垣根のない院内連携を常に心がけています。

一般的な運動器の疾患や外傷に対する治療は整形外科の全医師で行い、専門性が要求される治療は診療班に分かれて行っています。大学病院では、上肢外科・手外科班、下肢外科・人工関節班、脊椎・脊髄外科班の3つの班に分れて診療に当たっています。大学病院四肢外傷センターでは、外傷を専門とする当科医師と救急・集中治療科所属の医師が互いに協力して、迅速かつ適切に初期対応ができる体制をとっています。若松病院では、スポーツ・関節鏡を中心にしながらも、人工関節置換術や骨切り術や骨粗鬆症性骨折に対する手術など、若年者のみならず中高年齢者の運動器疾患・外傷にも対応できる体制を整えています。

助教以上のスタッフはいずれかの診療班に属しています。修練医(国家試験合格後3~6年目の医師、整形外科専攻医)は、各診療班を3~6ヵ月毎にローテーションし、創処置、骨折・脱臼に対する徒手整復・ギプス固定、開放骨折に対するブラッシング・デブリドマン・創外固定、関節穿刺、脊髄造影、神経根ブロックなどの基本的手技を習得するとともに、知識と技量に応じて指導医のもとで執刀医として手術を担当するようにしています。

当科では、ハイドロキシアパタイトとポリL乳酸の複合体からなる生体内吸収性プレートを用いた上肢骨折手術を世界で初めて行いました。従来からある金属製プレートと異なり、抜去する手術が不要で、金属アレルギーの患者にも使用できます。骨癒合を促進する生体内吸収性材料の臨床応用を進めるとともに基礎研究を行っています。整形外科の研究室では、大学院生を中心に、骨と筋の病態(メカニカルストレスの増減、アルデヒド脱水素酵素2遺伝子欠損、慢性閉塞性肺疾患などの生活習慣病、など)、運動器の疼痛制御(急性疼痛と慢性疼痛、脳内生理活性物質、など)、軟部組織の線維化予防(手根管内屈筋腱滑膜、不動による関節拘縮、デュピュイトラン拘縮、など)を主なテーマに、組織レベルから分子レベルまで解析し、運動器疾患の病態解明と新しい治療法の開発に取り組んでいます。労働災害による上肢外傷の発生要因と防止対策の確立、職業性腰痛に関する疫学研究と介入研究、職場における転倒災害防止に向けた取り組みを産業医学研究のテーマにしています。学内基礎医学講座・産業生態科学研究所・学外とのコラボレーション、海外留学も積極的に行っています。当科では、次世代に繋がる研究を行うことをモットーにしています。当科から世界に向けて意義のある新しい情報をどんどん発信していきたいと思っています。

学生教育では、心に響く教育、頭脳に響く教育、五感に響く教育をモットーにしています。人の痛みがわかる思いやりと優しさ、科学的根拠に基づいて的確な判断ができる能力をもった優れた医師になれるよう教育しています。また、学生の皆さんが将来医師になって、整形外科で私どもと一緒に働いてくれるよう門戸を広げてお待ちしています。

当科のスタッフは、熱意と誠意をもって、診療・研究・教育に精励しています。地域の皆様から信頼され、愛され、活気に満ちた整形外科で常にありたいと思っています。これからも当科に対しましてご指導とご鞭撻、ご支援を賜りますようどうかよろしくお願い申し上げます。

産業医科大学整形外科学教室の歩みHistory

歴代主任教授名(生年)とその在任時期

1978年4月1日

1996年3月31日

初 代 鈴木 勝己 教授(1931-2019)
1978年4月1日-1996年3月31日

主な主催学会

学会名 会 期
第59回西日本整形・災害外科学会 1980(昭和55)年5月24-25日
第3回九州手の外科研究会 1982(昭和57)年1月30日
第67回西日本整形・災害外科学会 1984(昭和59)年5月26-27日
第75回西日本整形・災害外科学会 1988(昭和63)年5月28-29日
第36回日本災害医学会 1988(昭和63)年10月8-9日
第32回日本手の外科学会 1989(平成1)年5月11-12日
第83回西日本整形・災害外科学会 1992(平成4)年6月6-7日
第3回日本腰痛研究会 1995(平成7)年10月28日
第17回九州手の外科研究会 1996(平成8)年2月3日

1996年6月1日

2013年3月31日

第2代 中村 利孝 教授(1948-)
1996年6月1日-2013年3月31日

主な主催学会

学会名 会 期
第93回西日本整形・災害外科学会 1997(平成9)年6月7-8日
第19回日本骨形態計測学会 1999(平成11)年6月25-26日
第99回西日本整形・災害外科学会 2000(平成12)年6月3-4日
第18回日本整形外科学会基礎学術集会 2003(平成15)年10月16-17日
第107回西日本整形・災害外科学会 2004(平成16)年6月19-20日
第6回日本骨粗鬆症学会 2004(平成16)年11月18-20日
第115回西日本整形・災害外科学会 2008(平成20)年6月14-15日
第123回西日本整形・災害外科学会 2012(平成24)年6月2-3日

2014年1月1日

第3代 酒井 昭典 教授(1961-) 2014年1月1日-

プロフィール

主な主催学会

学会名 会 期
第131回西日本整形・災害外科学会 2016(平成28)年6月4-5日
第38回九州手外科研究会 2017(平成29)年2月18日
第39回日本骨形態計測学会 2019(令和元年)年7月4-6日
第139回西日本整形・災害外科学会 2020(令和2年)年6月6-7日
第65回日本手外科学会 2022(令和4年)年4月14-15日
主たる臨床活動の変遷

初代鈴木勝己教授は、関東労災病院整形外科部長から赴任された。手の挫滅創に対する初期治療(ブラッシングとデブリドマン)の重要性を説き、開放創治療の標準化の確立に貢献した。外傷後の手の機能再建を発展させた。外傷性ボタンホール変形に対する長掌筋腱とその周囲筋膜を用いた独自の伸筋腱形成術を考案した。本法は、Green’s Operative Hand Surgery 4th Editionにも紹介されており、現在でも同一術式による伸筋腱形成術が行われている。一般臨床活動とともに産業保健活動を行った。林野庁林業労働障害対策研究委員会、林業労働災害防止協会白ろう病検診委員会、労働省塩ビ障害に関する専門家会議、人事院頚肩腕症候群専門家会議などの委員を務め、産業医学における運動器障害の予防と治療の発展に貢献した。整形外科学が産業医学の重要な一分野であることを示した。1989(平成元)年5月11-12日には、第32回日本手の外科学会を開催した。学会では、米国Loyola UniversityからDr. Sidney J. Blair(2018年11月24日没、享年94歳)を招聘し、日米における手の職業性障害の予防を特別講演やシンポジウムとして取り上げた。鈴木勝己教授は、1996(平成8)年4月1日、産業医科大学名誉教授となった。2019(平成31)年4月2日、ご逝去された(享年88歳)。

第2代中村利孝教授は、股関節外科、代謝性および炎症性骨・軟骨疾患に対する臨床・研究を充実発展させた。運動器の機能再建と維持という広い観点から、EBM(Evidence-Based Medicine)に基づいた運動器疾患の治療と予防の実践を行った。一般臨床活動とともに保健活動を行った。我が国における骨粗鬆症による椎体骨折と大腿骨近位部骨折の現況と問題点についてWHOにおいて報告した(Bull World Health Organ 77:430-431、1999)。2003(平成15)年10月16-17日には、北九州国際会議場・西日本総合展示場において約1,200名の参加者を迎え、第18回日本整形外科学会基礎学術集会を開催した。本学術集会では「運動器疾患治療のbreakthroughを求めて」をメインテーマに、幹細胞のニッチェ、再生医療、細胞の発生・分化、細胞内・細胞間シグナル伝達などの分子メカニズムの解明とともに、治療への応用が取り上げられた。「相互批判による研究成果の客観化」と「個別分野の成果から、全体の進歩への貢献」という2つの要素が医学研究に重要であることを示した。18日には、「骨の痛みをとる」というテーマで市民公開講座を行った。2004(平成16)年11月18-20日には、第6回日本骨粗鬆症学会ならびに骨ドック・健診分科会を開催した。米国における骨粗鬆症治療の対立する意見、ステロイド性骨粗鬆症の病態と治療、骨粗鬆症の病因を分子レベルから探る、を特別講演として取り上げた。骨粗鬆症の骨折防止から高齢者のQOLの維持と増進までを視野におさめ、運動器疾患の治療と予防の向上について広範囲に議論した。中村利孝教授は、2013(平成25)年4月1日、産業医科大学名誉教授となった。

第3代酒井昭典教授は、昭和61年に産業医科大学を3期生として卒業された。手外科、四肢外傷、代謝性および炎症性骨・軟骨疾患に対する臨床・研究を専門としている。手指の腱鞘炎・絞扼性末梢神経障害・キーンベック病などの作業関連疾患、労働災害による四肢外傷を手術治療し、早期の社会復帰を可能にすること、そして、労働災害に対する予防対策を確立することを通じて、災害外科・産業医学に貢献している。2015(平成27)年5月22日、第88回日本整形外科学会学術総会において、「橈骨遠位端骨折と骨粗鬆症-現状と未来-」というタイトルで教育研修講演を行い、橈骨遠位端骨折の重傷度と骨密度との関連を示す自らのデータを提示するとともに骨粗鬆症を伴った手術の工夫を解説した。橈骨遠位端骨折患者に対して、骨折治療だけに留まらず、骨粗鬆症と運動能力(ロコモティブシンドローム)の評価を行い、治療介入することによって続発する危険性が高い椎体骨折や大腿骨近位部骨折を防止することができ、健康寿命の延伸に繋がることを力説した。2019(令和元)年5月10日、第92回日本整形外科学会学術総会において、「手の外傷治療における最近と取り組み」というタイトルで教育研修講演を行い、生体内吸収性プレートを用いた骨折治療、3Dプリンターと3D CAD(computer-aided design)を用いた術前シミュレーション、骨・軟部組織感染症に対するNPWT(negative pressure wound therapy)・iMAP(intra-medullary antibiotics perfusion)・iSAP(intra-soft tissue antibiotics perfusion)、神経再生誘導チューブを用いた神経再建について、理論と実際を解説することによって、手の外傷治療の標準化を提唱した。

主たる研究活動の変遷

@ 臨床的研究

鈴木勝己教授は、外傷性ボタンホール変形に対する長掌筋腱とその周囲筋膜を用いた伸筋腱形成術(Hand 5:145-148、1973)、先天性近位橈尺骨癒合症に対する癒合部遠位での橈骨部分切除と上腕二頭筋付着部前進による回外機能再建術(日手会誌 11:33-35、1995)、No man’s land(Zone Ⅱ)内陳旧性多指屈筋腱損傷の2期再建法(日手会誌 12:264-266、1995)など、独自の術式を考案し、その術式の紹介と臨床成績を報告した。また、職業的に手を酷使する労働者に生じた伸筋腱断裂とその産業医学上の問題点を報告した(J Hand Surg 16B:70-71、1991、J Hand Surg 20A:474-477、1995)。外傷あるいは疾病による手の障害に関する臨床的研究を指導し、手の外科領域の発展に貢献した。

中村利孝教授指導のもと、股関節グループでは、寛骨臼回転骨切り術後10年の関節症進行に関与する因子、セメントレス人工股関節置換術後のステム周囲のX線変化、亜脱臼性股関節症に対する塊状骨移植をしないセメントレスソケットの固定、等の研究を行った。手外科グループでは、キーンベック病に対する長掌筋腱球置換術における腱球内骨核の有無による成績比較(Hand Surg 9:145-149、2004)、マレット骨折に対する新しいX線評価法、橈骨遠位端骨折に対するintra-focal pinning・彎曲髄内釘による手術成績を、脊椎グループでは、高齢女性のADL・QOLに及ぼす脊柱変形因子、骨粗鬆症性椎体骨折におけるX線像と残存疼痛に関連する因子、頚髄症に対するC3-7拡大術における脊柱管拡大と上肢運動機能改善との相関性を、膝グループでは、人工膝関節置換術後の出血抑制効果に対するcryotherapyの効果をRCTで評価、スポーツ傷害の予防とケア、を中心に研究を行った。厚生労働科学研究費補助金により、「高齢者の脊柱変形と躯幹短縮による生活機能低下の実態の解明と予防法の開発」の臨床研究を行った。

酒井昭典教授は、ハイドロキシアパタイトとポリL乳酸の複合体からなる生体内吸収性プレートを用いた上肢骨折手術を世界で初めて行った(J Bone Joint Surg Am 94:1597-1604、2012)。生体内吸収性材料の臨床応用を行うとともに、生体内吸収性プレートとチタン製プレートで骨折を治療したときの治癒過程の違いについて、分子・細胞・組織レベルで基礎研究を行っている。「骨粗鬆症性骨折の重傷度・手術成績と骨粗鬆症との関連性(J Hand Surg Am 33:820-826、2008)」、「人工膝関節置換術における大腿骨・脛骨コンポーネント至適回旋設置角度の研究」、「3Dシミュレーション技術を用いた脊椎・脊髄外科の新たな手術支援システムの開発」(基盤研究A)を行っている。産業医学研究として、「労働災害による上肢外傷の発生要因の解析と防止対策の確立」(産業医学重点研究)、「職業性腰痛に対する産業医学的疫学研究と運動介入研究」を遂行している。当科で開発したタブレット端末型タッチパネルを用いて、外来患者を対象に各種QOL質問票やVASを評価し、運動器疾患患者のQOLと痛みに関連する因子を解析している。解剖用献体の神経の走行について軟鋼線を沿わせて透視像で可視化し、安全な手術アプローチやスクリュー刺入法を明らかにしている。

A 基礎的研究

鈴木勝己教授指導のもと、人工気象室を利用し、「労働と健康に関する生態学的研究:振動障害の基礎的研究」が行われた。皮膚温、振動覚、ピンチ力と、室温、年齢、冷水負荷テストの成績との関連を明らかにした。さらに、文部省科学研究費補助金により、「環境温度、負荷局所振動の変化による手指皮膚温、知覚、筋力の変動」の解析を進め、振動伝達の生理学・人間工学的研究を遂行した。これらの研究成果は、作業現場における環境条件と生理機能の変化について貴重な情報をもたらし、「振動工具と手の反応」に対して、日本災害医学会から学会賞を受けた。林野庁から「全身振動と腰痛」の委託調査研究を行い、群馬営林局管内で現地調査を毎年行った。熊本営林局から研究補助を得て「骨関節の加齢変化」の研究を行った。骨粗鬆症や関節軟骨に対するパルス電磁場(PEMF: pulsing electromagnetic fields)の効果を明らかにした(Int Orthop 15:341-346、1991)。無響室を利用し、関節運動時に発生する音の周波数分析を行い、変形性関節症患者におけるその特徴を明らかにした。産業生態科学研究所人間工学研究室との共同研究で、手関節分回し運動の動的解析を行い、手の各種疾患における運動障害のパターンを明らかにした(Ergonomics 35:1467-1477、1992)。

中村利孝教授は、文部科学省科学研究費補助金特定領域研究(骨格系の制御プログラムと疾患、2000-2004)として、「骨・骨髄損傷後の血管新生から組織再生までの遺伝子発現と制御」について研究を行い、骨再生過程において血管新生を促すVEGFのアイソフォームおよびその受容体ファミリーの発現パターンを明らかにし、骨形成におけるVEGF/Flt-1シグナル系の重要性を示した。中村教授指導のもと、現在、日本学術振興会科学研究費補助金から研究助成を得て、「間欠的荷重負荷による骨の構造強化作用における低リポ蛋白受容体シグナルの役割解明」(基盤研究B)、「非荷重による骨量減少における、骨髄細胞のシグナル伝達の変化と分化異常の解明」(基盤研究B)、「脊柱変形に関連する遺伝的要因ならびに後天的要因の解明」(基盤研究C)、「新規脳内ペプチドの関節炎動物モデルでの役割と病態生理・分子機構の解明」(基盤研究C)、「自発運動負荷による骨髄細胞分化異常と分子メカニズムの解明」(基盤研究C)、「慢性炎症性疾患続発性の骨粗鬆症における細胞周期関与の解明」(基盤研究C)を進行している。その他、遺伝子欠損マウスを用いた研究、骨に作用する各種薬剤の前臨床試験および基礎的実験を行っている。ビスフォスフォネート、副甲状腺ホルモン、カルシトニンをはじめ、PGE2受容体のひとつであるEP4の選択的作動薬、COX-2選択的阻害剤、cathepsin K阻害剤を用いている。これらの新規化合物との組み合わせや連携的な使用により、より強力な骨同化作用が期待できるか否かについて検証している。

酒井昭典教授は、「メカニカルストレスが骨の量と構造を制御する分子メカニズムの解明」(基盤研究B)をテーマに研究を遂行している。また、酒井教授指導のもと、大学院生を中心として、「コンディショナルノックアウトマウスを用いた骨折治癒や骨棘形成、椎間板変性の病態解明」、「関節内組織からの間葉系幹細胞単離と再生医療への臨床応用」、「疼痛ストレスにおける脳内生理活性物質の分子基盤の解明」(基盤研究C)を進行している。2019(令和元)年7月5日、第39回日本骨形態計測学会において、「骨の構造強化におけるPTH受容体シグナルの重要性」というタイトルで会長講演を行い、自発的駆け上がりモデルマウスやジャンピングラットでは、骨膜性骨形成が促進され、皮質骨面積が増加し、骨強度が大きくなることを示しながら、抗重力運動が骨の構造強化をもたらすことを解説した。その機序として、骨細胞と骨芽細胞におけるPTH受容体(Pthr1)の発現亢進が骨膜性骨形成の促進や未分化間葉系細胞分化の振り分けに関与していることを報告した。日本人では、アルデヒド脱水素酵素2(ALDH2)遺伝子が不活性型や低活性型である割合が欧米人と比べて高い。この遺伝子欠損(Aldh2 KO)マウスでは、野生型マウスと違って、荷重負荷を加えてもPthr1の発現が亢進しないために、成長に伴う大腿骨横径成長が抑制されていることを明らかにしている。骨構造やPTH間欠投与による骨同化作用がALDH2遺伝子多型に依存しているか否かについて検証している。

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